若王乱太の波浪印伝説

「毎年この季節になると、おかぼちゃ様にやられちゃうから 毎年秋になるとおかぼちゃ様がさ ハロウィン?はろういんね "じゃくおうらんた"

あのー瀬戸内海の狐島のお祭りの話 瀬戸内海の話聞いたことない? 瀬戸内海の、今もう海に沈んじゃって無い島の話なんだけど、何か秋に、秋の嵐つってちょうどその季節に嵐が起こっちゃう 

漁村の話なんだけど その島に住んでた漁民の磯太郎 そいつが秋の嵐の晩いやーすごい嵐だなーと思って、自分の海岸に泊めてる船大丈夫かなーと思って嵐が止んだ翌朝海岸に行ったら 自分の船の近くに、かぼちゃ?デカいかぼちゃが流れ着いてる なにこれなにこれみたいな まあでもしばらくちょっと嵐で漁も出来てなかったから、まあご飯も無いし、持って帰ろうって

家に持って帰ったら、何とそのかぼちゃ切ってみるとその中から男の子が 磯太郎はおじいさんで、おばあさんと2人暮らししてて、こりゃいいや 育てようと思って 嵐の晩の夜明けに拾ったから、乱れるに太いで『乱太』って名前をつけた

かぼちゃの中に男の子が入ってるのもおかしいんだけど、何かその乱太の首に、印鑑みたいな 何の文字か分かんないけど文字が刻まれてる 不思議に思って外そうとしても男の子が絶対につけようとするからまあいいやと思ってそのままつけてた ご飯とかあげようと思っても何も食べない おかしいなー、お腹すいてないのかな?

まあでもそのまま置いといて翌朝、珍しく兎追いに行こうと思ったんだけど、寝坊しちゃったんだよね それが何でかって言うと、磯太郎はにわとりを飼ってて、いつもそいつが目覚まし代わりになってた、10匹くらい飼ってたんだけどその日鳴かなかった 何でだろう?と思って小屋に行ったら、にわとりが全滅してんの え、何で?と思ったら、そこに血まみれの乱太がいて 乱太が鳥食う 鳥食うって言ってた

で、血まみれの乱太のそばに印鑑が落ちてて 謎の言葉で書かれた印鑑 それが血で染まっててその血で染まった印鑑が、家の柱とかにつけられてる うわ何これこわ!と思っておじいさんは、乱太を、怖くなっちゃって海に流したの 桶に入れて 可哀想だけど

そしたら翌朝、またかぼちゃが戻ってきてて、取り上げたらまた乱太が出て来る 家持って帰って でも何も食べない どうしようと思ってまた一晩過ごしてたら、隣の家の宗兵衛さんが、翌朝、またにわとりが全滅してるって その知らせ聞きつけて、行って、家帰ってきたらまた血まみれの乱太が…… で、宗兵衛さん曰く、家の柱に血の印鑑の印がつけられてる、誰かがにわとり殺してまわってるって 磯太郎さんは子どもがやってるとは言えずに黙ってた でももう隣の人にも迷惑かけてこれはほっとけないと思ってまた海に流した そしたらまた翌朝乱太が戻ってきて 毎晩毎晩戻しても戻しても戻ってくるから、で、そのたびに村の人たちのにわとりが殺されるって事件が

さすがに村の中でもおかしいって話になって 村長の家に警備員を配置させた 夜、案の定ごそごそっとにわとり小屋の中入ってくやつがいる 暗くてよく見えないけど泥棒か?って それで警備員たちがその動いてるやつを棒でぶったたいて、それが乱太だったの それで乱太は叩き殺されて死んでしまった

そしたらその次の夜、ものすごく大きい、何の前触れもなく、大きい津波が来て、村長の家、畑、田んぼ、全てのみ込んで、村長もそれに巻き込まれて死んでしまった 生き残った村人たちは、『乱太の呪いだ 乱太の呪いに違いない』ってことで、その年以降、乱太を若い王様、若王としてまつりあげて、『若王乱太』を鎮めるお祭りを始めた

そのお祭りの名前どうしようかなってなったときに、乱太がつけてた印鑑 アレが大津波、波浪を呼び寄せて来るから波浪印という名前にして、波浪印という名前で若王乱太を奉る そこでおまじないのように、魂を鎮めるために、石碑に漢字で、乱太が言ってた鳥食うさもないと島を取るぞという意味で取島(とりとう)という文字を刻んで、ずっと唱え続けてるっていう小豆島のお話」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なげえよ!!!!!!!

 

 

(「超魔界村を実況しても俺の心は折れない ザ・ファイナル最終回 ~さらばアーサー~」@ごっつなな湖とええ感じ 2018/10/27 語り:ぬーすけ先輩 聞き手:なな湖さん)

 

法被ー波浪印!